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甘いワインを造るために

甘口のワインを飲んだとき、初めてワインのおいしさに気付いたという女性は多いかもしれません。
やはり、ワインやお酒全般に強くない人が飲みやすさを求めるのなら、多少甘めのものがよいでしょう。

甘口のデザートワインの最高峰と言えば貴腐ワインですが、その他にもワインを甘くする手法や秘密はあります。
ここでは、甘いワインを造るための天然の要素についてお話したいと思います。

まずは太陽の力。
日差しが強ければぶどうを成熟させ、糖度を高くします。
ぶどうの甘さを生かして造る甘口ワインは、ぶどうの糖分がすべてアルコールに変化してしまう前に発酵を止め、糖分を残して造られます。
その製法で造られる代表的な甘口ワインはヴァン・ドゥ・ナチュレルなどの赤ワインです。

次に乾燥の力。
ぶどうを収穫した後、陰干しにして半干しぶどうの状態にしてからワインを造ります。
生のぶどうより干しぶどうの方が食べたときに甘く感じるように、水分が飛んでいるぶどうは当然糖度が高くなっています。
この半干しぶどうから造られるワインは、貴腐ワインのような極甘口にはなりませんが、イタリアのレチョートなどの甘めのワインになります。

最後に凍結の力。
寒い地方ではぶどうの収穫時期に寒波が訪れて、ぶどうの房が凍ってしまうことがあります。
凍るとぶどうの中の水分が表面に出て凍結し、実の中は糖分の割合が高くなっています。
そのため、果実が溶けないうちに摘み取り、圧搾して糖度の高い果汁をとってワインを造ると甘みの強いワインができるのです。
このようにして造ったワインをドイツでは「アイスヴァイン」と呼び、貴腐ワインの次に高級なワインとされているのです。